ラックブロンから アルジェンティへ
2012年 06月 08日
続編
ようやく 憧れの地 ラックブランに 着いたというのに ゆっくり見ていたら
大変なことになるかもしれないと思いながら・・・・・・
絶対 次に来る時は ここに泊まろうと誓った私たち
山小屋の方が 今から 降りるなら アルジャンティのほうが近いから
とアドバイスをくれた
しかし 後から 考えたら シャモニ-に住んでいる私たち
シャモニ-側に降りればよかった
ここからが 6歳の娘には かなり過酷な時間になってしまった・・・・
この時ほど 娘が 私の娘でよかったと思ったことはない
だって もし他の子だったら 私たち きっと山で遭難していただろう・・・
は 早くも 泣きたい気分
だって ほぼ直角に降りる はしごの連続で 足が届かないのに 命綱もなし・・
娘が落ちないかと 冷や冷やの私に対して 当の本人はいたって平気
早くも 空が夕焼け模様・・・・初めての道 大丈夫なのか・・・・
正直 写真なんて 撮っている場合ではなく 一刻も早く降りなければいけないと
いうのに・・・・歩きながら シャッタ-を押し続けずにはいられなかった
だから アングルなんて考えている暇がなく だいぶぶれているかもしれない
これだけ 歩いて まだ麓まで 2時間の表示
6歳の娘とだったら3時間 朝から歩き続けて疲れているから4時間かかるかも・・・
ジブリのあしたかのように 私たちを背に乗せて 下まで下ってくれないかしら・・・
アルジャンティに住む山の達人に電話しようとしたが クレジットカ-ドが切れていた
誰にも会わないし 遭難したら どうしよう・・・・
娘が 疲れた 休みたいと言っても とにかく階段がない時は走るしかないと説得
そうしないと二人死んじゃうよ と ・・・本当にごめんね
だって この階段 かなり 所々にあって 足の届かない娘がおりるには
かなりの時間が掛かってしまう・・・
いっきに暗くなってきて 焦っている私に 娘が一生懸命ついてくる
お願い 娘だけで良いから 背中に背負って 崖をくだってくれないかしら・・・
この後 しばらくして ようやく 他の登山者に遭遇
アルジャンティ側からは 何度か登ったことがある道に合流し とにかく走って
山道を急いだ
麓に着いたのは 夜の八時近く
シャモニ-に行く最終の電車に ぎりぎりセ-フで飛び乗った私たち
もし もう一日遅ければ シ-ズンオフのため この電車はなくなっていた
何て ラッキ-
おやつも 夕飯も食べる時間どころか 水を飲む余裕もなく ひたすら急いで
くれた娘に感謝するとともに ペランからアルジェンティまでの距離を一日で歩いた
6歳の驚異的な体力に ただただ脱帽・・・・
この電車はシャモニ-駅止まりで 結局その後も3つ駅分歩く羽目になった娘
自分の浅はかさが招いたとばっちりを受けた娘に申し訳ないと思いながら
最年少のウルトラトレイルのチャンピオンになれるのでは・・・と思った私
ウルトラトレイルとは スイス イタリア フランスの3国間をまたいで3日間
山の中を走る過酷なレース
世界中から 参加者が集まる
以前 駅伝に借り出されていた私
高校時代は 3つの山を走る競歩大会と言っても ハ-フマラソンの距離で
ダントツ一位だった私
それでも 絶対にこの過酷すぎるレ-スに参加しようとは 到底思えないし
高い旅費を払って レ-スに参加する方の気が知れない・・・って言ったら怒られる?
だけど これを走れば 10kgは すぐ痩せそう・・・・
by minuminukanon
| 2012-06-08 06:21
| La Flégère